クイーン

 会社の他の部署に洋楽好きの男性社員がいる話は何度かブログに書きました。その人(Sさん)のお父様がお亡くなりになり、Sさんは葬儀のため1週間ほど実家のある愛媛へ帰っていました。そして昨日、久しぶりに会社の通路で顔をあわせました。こういう時は、やはりお悔やみの言葉から入るべきだろうか、どうしようかなと迷っているうちにSさんの方からニコニコと笑顔で話しかけてきました。実家での葬儀に集まった親戚一同の中に20歳の女子大生がいて、その子が映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観て以来、クイーンにハマってしまっているんだよ、と大変嬉しそうに語りました。20歳ということは、当然のことながらクイーンの全盛期をリアルタイムでは知らないわけで、この先もずっと知らないままでいたかもしれなかったのに、映画『ボヘミアン・ラプソディ』が新たなファン層を掘り起こしたのでした。そこへ辿り着く経路は違えど、異なる世代が同じバンドを好きになるという現象は、クイーンに限らず、面白いものだと感じます。一言に「好き」と言っても、その内容は人によって違うでしょうし、世代が離れていれば尚更でしょう。若い世代の人達は、上の世代とは全く違う角度からクイーンに魅力を感じているのか、それとも、もっと単純に、例えば同じ食べ物(お寿司でもラーメンでもいいですけど)を食べて「これ美味しいね!」と言うように同じものを同じように「良い」あるいは「好き」だと思っているのでしょうかね。 そんなことをツラツラと考えながら久しぶりにクイーンのアルバムをイヤホンで聴きながら会社から駅までの帰り道を歩きました。