ドクターランナー

 先日読んだ『1日6時間座っている人は早死にする!』の著者の坪田医師は運動の重要性を力説しておりますが、御自身でもマラソントライアスロンを行っているそうです。お医者さんのランナーというのは最近は珍しくなくなり、アスリート系の雑誌でランナーとしてコラムを書いている医師もいましたし、私が以前通っていた皮膚科の先生などは診察室の机の書類の束の中に月刊誌『ランナーズ』を忍ばせていて時間が空いた時に読んでいるようでした。また、マラソン大会によっては、医師のエントリー料金が割引されることがあります。例えば富士山マラソンの場合、フルマラソンの一般のエントリー料は9,000円ですが、医師・救急救命士・看護師は2,000円オフが適用されます。勿論、他のランナーに健康上の問題(心臓発作とか)が発生した場合は、レースを中断もしくは中止して初期対応に当たらなければなりません。東京マラソンの場合は、各時間帯(フィニッシュタイムが3時間、4時間、5時間など)に医師のランナーが必ずいるようにしているのだそうです。大会本部には救護班や救護車があるのは当然ですが、ランナーの中に医師がいるとより安心できます。

 マラソンというのは、3時間以内でフィニッシュ(サブスリー)するような一部のエリートランナーは別として、それ以外の人に関しては「素質」よりも「どれだけ練習したか」が如実にあらわれるスポーツです。大抵の市民ランナーは普段は仕事をしているわけで、そういった忙しい中からどうやって練習時間を捻出するかがポイントとなり、言い換えると運動神経よりもタイムマネジメントの能力が有るか無いかが問われると言っても過言ではありません。そういった意味では、医師は学生時代からきちんとタイムマネジメントが出来たからこそ医師になれた側面もたぶんにあるでしょうからタイムマネジメントは一般の人よりも得意なのかもしれません。あと、ベンチャー起業家や会社経営者の中にもトライアスロンやマラソンをやっている人が多いのにも共通の理由があるのかもしれません。

 翻って私自身は、タイムマネジメントはヘタクソで、そのせいかやっぱりマラソンのタイムは相当遅い方です ^^;) そのへんをしっかり反省してタイムマネジメントの能力を磨いて、仕事もマラソンもレベルアップしなくちゃ、とあらためて感じている今日この頃です。

仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?

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