TED x Ktoto

 京都にて開催されたTEDでの松山大耕住職のプレゼンをYouTubeで見ました。テーマは宗教の寛容性についてで、日本における宗教観をとても解り易く説明しておられました。
 「日本人は12月にはクリスマスを祝って、大晦日にはお寺で除夜の鐘を聞いて、元日には神社へ初詣に行く、という宗教的には節操が無い民族だ」なんていう言い方をよくされまして、全くその通りだなあ、そんなふうで良いのかなあ、と常々感じておりました。しかし現在世界各地では宗教的な理由でテロや紛争が数多く起こっており、それらは解決に向かうどころか対立関係は益々複雑にもつれて溝が深まり、悪化の一途を辿っております。こういう状況を鑑みると、日本的な宗教観というのはまんざらでもなく、節操が無くて敬虔さが足りないと思われる宗教とのこうした関わり方は、裏を返せばいろんなものを受け入れて包み込み、様々な考えが共存できるという極めて平和的な環境と言えましょう。