信州大学マラソンについて

 信州大学ラソンに出てから既に2週間が経ってしまいました。忘れないうちに良かった点・悪かった点をまとめておこうと思います。

【良かった点】
1)スタッフが現役の信州大学の学生
 この信州大学ラソンは、信州大学の授業の一環として行われており、ランナーとして走ることだけでなく、大会の運営ノウハウを学ぶことも開催の目的とされています。従って、大会の運営スタッフは全て信州大学の学生で、例えば受付なんかは体育会系の男子学生がやってたりするんだろうなと思っておりました。しかし、実際に受付へ行ってみると、そこにいたのは女子学生たちでした。参加証(ハガキ)を受け取って名簿と照合する係、ゼッケンを渡してくれる係、参加賞(今回はランニング用のショートソックス)を渡してくれる係、パンフレットを渡してくれる係、これら4名が全て20歳前後の可愛らしい女の子なのです。そして、その4人がそれぞれ「おはよーございまーす!頑張ってくださいね!」と笑顔で声を掛けてくれるじゃありませんか。私などはもうこれだけで「ああ、この大会に参加して良かった!」と強く感じたと同時に、この受付の一連の部分だけをもう一回やりたいと思ったほどでした。
 そして、マラソンのコースには他の大会と同様に4〜5キロ毎に給水所があって水とスポーツドリンクが用意されているのですが、ここに配置されているスタッフも全員カワイイ女子学生達で、「頑張ってくださ〜い!」と声援をおくってくれるのでした。考えてみれば、信州大学というのは女子大ではないので男子学生もいるはずなのに、ランナーと直接関わり合う役割は全て女子学生が担当しており、しかもカワイイ子ばかりでした。このあたりは、男性ランナーの心理を配慮しての、ある種のサービスなのかなぁ?

2)参加者数が少ない
 種目はフルマラソンハーフマラソンの2つがあり、定員は其々信州大学生が50人、一般ランナーが100人となっています。つまり、1種目150人、2種目合計でも300人というこじんまりとした大会です。普通のマラソン大会ですと、少なくとも1,000人、大都市の大会ともなれば1万は軽く超えて2万人、3万人という大会もあります。参加人数が膨大ですと会場に行くまでも混雑、更衣室も超満員、トイレの待ち時間も長い、ということが当然のように起こり、ストレスが溜まって仕方がありません。しかし、信州大学ラソンは小規模ですので更衣室も空いてます。他の大会ですと、そもそも本来大きな人数を収容することを想定していない場所(地域の産業会館的な建物とか、広場に設置したテントとか)を更衣室とするので無理があり、畳半分も無いぐらいのスペースで着替えなくてはならないのですが、信州大の場合はゆったりとしたスペースがあったので落ち着いて着替えることが出来ました。それに会場となったのが陸上競技場でしたので、シャワーも設置されており、走り終わってから熱いシャワーをゆっくり浴びてサッパリすることが出来ました(他の大会ですとシャワーなんて無いので、デオドラントシートで拭くぐらいしか出来ません)。
 一般のマラソン大会はある程度の参加者が集まらないと財政的に赤字になってしまうので、とにかくたくさんのランナーを集めて、狭いところへ押し込んで、というパターンになってしまうのですが、信州大学ラソンの場合は授業の一環ですからランナーの参加料による収入をあてにする必要が無いので参加者数が少なくてもやっていけるのでしょう。

3)走り易いコース
 陸上競技場がスタートとゴールになっていて、あとは併設されている広大な公園の中を走ります。1周が約10キロで、フルマラソンは4周と2キロちょっと、ハーフの場合は2周と1キロちょっと走ります。コースは緩やかなアップダウンはありますが、気持ちが折れてしまうような急な登り坂はありませんので走り易いです。公園はかなり広いですが、隅々まで整備されていて、ちょっと日本離れした、欧米の公園のような雰囲気で、とっても気持ち良く走れました。

4)その他
 ちょっとしたことですけど、スタート前に行われる準備体操(ストレッチ)の内容が思いのほか良かったです。他の大会ですと、大抵はラジオ体操のような動きとか、脚を横に開いて片方ずつ伸ばしたり、アキレス腱を伸ばしたりといったものがほとんどで、それくらいなら自分で出来るのでわざわざみんなと一緒にやろうとは思いません。しかし、今回の信州大の場合は大学の体育の先生(おそらくは運動生理学とかを専門とされていて、陸上部の顧問なんかもやっておられるであろうお方)で、ストレッチの内容もこれまでに見たことが無いようなものが多く、時間が短かった割にはしっかりと効いていることが実感出来て、それ以降は岐阜へ帰ってきてから走る前に行うストレッチにも取り入れるようになりました。この先生のストレッチをもっと詳しく知りたいと思いました。

【悪かった点】
1)アクセス
 会場へのアクセスは、残念ながら悪いです。大きな大会になりますと最寄の駅から臨時のシャトルバスが利用出来たりするのですが、前述したように参加人数が少ないのでそこまではしてくれません。路線バスを利用した場合は松本駅から20分ほど乗車し、そこから歩いて25分といのはいくら何でもアクセスが悪すぎ。私は今回はタクシーを利用しましたが、片道4,000円弱、往復で8,000円弱かかりました。レンタカーを借りるのも面倒だし、自宅から車で行くという手段もあるけど・・・。どうするのが快適なのかを来年以降の課題として検討したいです。

2)グルメ
 各地のマラソン大会へ出場することの大きな楽しみのひとつが、その土地の美味しいものを食べることです。例えば北陸の大会であれば、当然うまい魚や寿司を食べたり地酒を飲むのが、走ることよりも個人的には大切かもしれません。しかし、今回の大会が開催された長野の名物といえば、りんごと蕎麦。りんごは別にここでなければ食べられないものでもないし、蕎麦に関してはどういう蕎麦が美味しいのかもよくわかりません。従って今回は食べ物に関しては満足出来ませんでした。次回はもうちょっと事前に調査しておきたいです。


さて、以上が信州大学ラソンに初参加した感想ですが、悪い点も確かにありましたが、それらを大きく上回る良い点があり、また参加したいという気持ちを強く持ちました。是非来年もエントリーしたいです。そして今回はハーフマラソンでしたが、いずれはフルマラソンの部に出場したいです。そのために、忙しい毎日の中でどうやってトレーニングの時間を確保するかを考えていきたいです。