ウォーキングとスクワット

 昨日のブログで、足の骨に伝わる振動の重要性について書きました。それを踏まえると、ウォーキングなんかは手軽に出来るし、スポーツウエアに着替えてウォーキングのためだけの時間を捻出しなくても通勤時に歩くことも出来るので、色んな意味で優れた運動方法です。
 しかし、先月「ほぼ日」で東大で老化について研究されている先生に糸井さんとカンニング竹山さんが健康について色々と質問するという読み物がありまして、その中に、歩くという運動の動作自体は有酸素運動なので身体にはいいけれど、全身が鍛えられるわけではなくて、鍛えられているのは主に「ふくらはぎ」だ、と書いてあるのを読んで驚きました。歩くのは水平動作であり、太ももを鍛えるためには上下運動をしないといけないのだそうです。上下運動で手軽に出来るのはスクワット、階段の上り下り、登山などだそうです。

 登山はちょっと気軽には出来ないし、階段の上り下りは年齢によっては危険な場合もあるので、最も安全に出来るのはスクワットかもしれません。初めのうちは少ない回数で良いので、テレビを見ながらでも気軽に始めて、徐々に回数やセット数を増やしていくと良いでしょう。スクワットのやり方や注意点についてはネット上にいくらでもあるのでここでは書きませんが、単に足腰を鍛えるのみならず、お尻の筋肉を引き締めてスタイルが良くなる効果もある(たぶん)のでお試しあれ (^^)

 スクワットも他のエクササイズと同様、継続しなければ効果は現れません。国会議員のA山氏は、玄関にダンベル(2つ)を置いておき、帰宅したらまずダンベルを持ってスクワットを行い、スクワットをしないと家の中には上がれないようにしているのだと言ってました。これも習慣化のためのひとつの方法ですが、朝起きたら顔を洗ったり歯を磨いたり、外から帰ったら石鹸で手を洗うように、スクワットも習慣化して生活の一部に取り入れるのが良いかもしれません。

 スクワットに関しては順天堂大医学部の小林弘幸先生の『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』という本も読みました。小林先生と言えば、交感神経と副交感神経に着目した健康法を提唱する本を多数出しておられますが、スクワットに関しては御自身が体力の衰えを克服するために行ってその効果を実感したのだそうです。スクワット「だけ」すればいいかどうかはともかく、健康の維持・向上のためには欠かせないエクササイズのひとつであることは間違いありません。ウォーキングとスクワットの2種類の運動を継続して行えば、体力に関しては少なくとも合格点をクリアできるレベルになるような気がします。