ブルーボトルコーヒー京都

 以前から気になっていたブルーボトルコーヒーへ行ってきました。ブルーボトルコーヒーの店舗は、日本では2015年に東京の清澄白河に第1号店が出来て、現在では東京都内に9店舗、京都と神戸に各1店舗ずつあります。その中で、一番近くにある京都店を訪れました。

 地下鉄東西線蹴上駅で下車。「蹴上」と書いて「けあげ」と読みます。京都らしい、長い歴史が感じられる駅名ですこと。気になったのこの地名の由来をネットで検索してみましたら、諸説あるようですが、ダークでダーティーな事件・出来事が絡んでいるようでちょっとゾッとしました。

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 そんな蹴上駅を下車し、徒歩数分の所にあるブルーボトルコーヒー へ向かいました。お店は古民家を改築して店舗にしたもので、2棟に別れており、道路に面した側の建物ではコーヒー豆や器具やカップなどのグッズを販売しており、奥にある棟がカフェになっています。

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 時間帯によってはかなり混み合うらしいので、開店直後(朝8時)に行きました。まだ誰も来ていないだろうと思っていたのですが、既に若い女性のグループがいました。彼女達が話している言葉が中国語のようでしたが、着ている服のセンスやお化粧の感じから中国本土ではなく台湾か香港なのではないかと思いました。

 私はラテを注文しました。お味は、まあ普通で特別に美味しいというわけではありません。スタバやタリーズですとエスプレッソを追加するなどのカスタマイズが出来るのですが、ブルーボトルコーヒーではそういったことは一切できませんし、サイズもスタバだとショート、トール、グランデ、ヴェンティ・・・と選べるのですが、ここでは1種類しかないのは、ちょっと戸惑います。

 飲み終えてカフェを出てから、隣の棟でコーヒー豆を買いました。一番深煎りの豆を選びました。帰宅して開封して豆の状態を見ましたところ、深煎りという割には豆の色もさほど黒くありません。一般的な基準と照らし合わせると中煎りかせいぜい中深煎りということになるのでしょうが、何をもって深煎りとか中煎りとか浅煎りと呼ぶかはそのお店の自由であり、業界で統一された基準は無いみたいです。

 ペーパードリップで淹れて飲んでみました。苦味が弱くて酸味が強く、私の好みとはちょっと違いました。でもまあ、エスプレッソが主体のスタバとは異なる路線で行こうという方向性は感じられます。 

 そもそも、このブルーボトルコーヒーの創業者は、日本の喫茶店でコーヒーが一杯一杯丁寧に淹れられていることに感銘を受け、そういうスタイルをアメリカ西海岸に持ち込んでアレンジしたらしいです。いわば逆輸入みたいな形で日本にやって来て、そのルーツは日本にあるとも言えるのに、やれサードウェーブコーヒーだと囃し立ててお店の前に長蛇の列が出来て2時間でも3時間でも待つ、という風潮は何だかちょっと変だな、という気がしないでもありません。