断捨離

 ゴールデンウィークには、ここのところは毎年のように東北方面へ旅行していました。今年も行こうかと当初は思っていたし、行きたい気持ちは強かったのですが、この10連休を利用して予てから「やりたい」・「やらねば」と思っていた私の部屋の断捨離を決行することにしました。

 連休初日こそ、日頃の疲れを癒すためにのんびりと寛いだのですが、2日目から最終日までは朝からずっと断舎離に没頭しました。連休に入る前は、連休半ばぐらいに1日だけ日帰り旅行でもして気分転換しようかと計画していたのですが、いざ断捨離を始めてみるととてもそんな余裕は無くて、毎日ただひたすら黙々と断舎離してました。

 連休最終日となり、100%完了とまではいきませんでしたが、時間がかかりそうな箇所は片付いて、だいたいの目処はつきました。あとは、日々のちょっとした時間とか、週末に少しまとまった時間をとって進めていきたいです。

 断捨離の教祖的存在である「こんまり先生」こと近藤麻理恵さんの著書は随分前に読みましたし、テレビにもたくさん出演されていて、その時に確か「基本は全部捨てる。どうしても必要な物だけ残す。」という趣旨の発言をされていたような気がします。私もその方針に沿って今回の断捨離を進めました。お陰様で大量に処分することが出来ました。ただ、そうは言っても捨てることが出来ない物もあって、例えば写真。私は随分前に写真を趣味としていた時期があって、いっぱしのプロカメラマン気取りで、じゃんじゃんシャーターを切って、当時はまだフィルムカメラの時代でしたので、例えば「36枚撮りのフィルムの中に凄く良い写真が1枚あればいい」ぐらいのつもりで撮影していました。そういう出来栄えの良い写真をアルバムに貼ったり、人にあげたりしていたのですが、その一方でそこに選ばれなかった写真が大量に溜まっていきました。今回の断捨離の中でそれらの写真と対面し、風景写真や街角のスナップ写真はどんどん捨てていきました。ただ、親類や甥っ子・姪っ子が写っている写真は、たとえそれが失敗写真であったとしても捨てることは出来ず、あらためて保管することにしました。スキャナーで読み取ってデータ化して保存して、プリントした写真はお焚き上げとかに持っていく、という方法もあるのでしょうけど、忙しくてそこまでやっている時間はありません。

 音楽CDは、買った時はブームだったり流行っていたりしたけど今となっては全く興味が無いものは捨てました。それでもまだだいぶん残っています。また機会を見つけて捨てていきたいです。

 本については、整理・処分するとなると何日もかかりそうでしたので、今回は全く手を付けませんでした。村上春樹の本以外は、全部手放してしまっても構わないのですけど(もう一度読む本なんてほぼ無いでしょうから)、新聞や雑誌は資源分別回収で出せるけど、本は出してはいけないような気がするし、どうしようか。ブックオフなどの古本業者に買い取ってもらうのが一般的なのかもしれませんが、以前にブログに書いたことがありますが、古本屋で本が売れてもそれは著者の収入にはならず、むしろ古本が売れることによって正規の書店での売り上げが減少し、それは取りも直さず作家の収入の減少、書店の経営難、ひいては本や読書を取り巻く文化の衰退に繋がる危険をはらんでいるので、目の前の事だけを考えれば本を売り払って現金に替える方がトクのように見えても、個人的には古本屋へは売らないし古本は買わないというポリシーを貫いています(但し、絶版となって正規のルートでは流通していない本に関しては、古本屋を利用しても良いことにしています)。そういうポリシーを持つのは良いとしても、大量の本が部屋に溢れている目の前の現状を何とかせねば・・・。