月読宮、猿田彦神社

 外宮でお参りを済ませると、内宮へ向かうわけですが、その前にいつものように月読宮(つきよみのみや)と猿田彦神社へも寄りました。外宮の脇にある乗り場からタクシーに乗りました。運転手は、白髪のご老人で年齢はおそらく70歳を超えていそうな感じでした。外宮から月読宮へ行き、鳥居の前でタクシーを降り、ここで待っていてください、と運転手さんに伝えて私は拝殿に向かいました。鳥居から拝殿までは歩いて3分、4つあるお社にお参りするのが4分、拝殿からタクシーまで戻るのに3分、合計10分という短い滞在時間なのはいつもの通り。もう少しゆっくりと神社の雰囲気を味わいたいのですが、タクシーを待たせているし、あまり遅くなると「乗り逃げしたんじゃないか」と疑われるので、なるべく早くタクシーに戻るようにしています。

 そしてまたタクシーに乗って猿田彦神社へ向かい、鳥居の前にタクシーをつけてもらいました。猿田彦神社は小さくて、鳥居から拝殿までは30メートルほどでしょうか。鳥居をくぐり、左側にある手水舎で手と口を清め、さて、お参りするか、と拝殿へ向かって歩き出すと、何故か私が乗って来たタクシーの運転手さんが拝殿の石段を上がっていく後ろ姿が見えました。えっ、あんたもお参りするのかい!?とビックリしました。過去に何度もこの神社へタクシーで来ていますが、こういうのは初めてでした。でも、猿田彦神社というのは「道ひらき」の神様として有名ですが、地元の人にとっては車祓いの神社として知られており、車を買うと伊勢市やその周辺の結構遠くからもわざわざ猿田彦神社へ車祓いに来る人が多いのだそうです。今回の運転手さんも、交通安全を祈願してのことでしょう。まあ、最近は高齢者による交通事故が多いから、祈願したくなる気持ちも分かります。

(下の写真の右端の白いシャツを着ているのが運転手さんです。)

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