内宮

 猿田彦神社でお参りを済ませた私(と運転手さん)は、内宮へ向かいました。タクシーを降りて宇治橋を渡り、正宮へ歩いていきました。外宮と違って内宮にはたくさんの参拝客がいましたが、普段の内宮と比べると少ない方でした。正宮の参拝を済ませ、続いて別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)へ。こちらは拝殿の前にいつもと同じぐらいの長い列が出来ていました。

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 そして今回も御神楽付きの御祈祷を受けてきました。この日のこの回の御祈祷希望者は数名しかいませんでした。多い時ですと数十人ぐらいのこともありますので、今回のように、舞台の上にいる笙や篳篥(ひちりき)や太鼓の演奏者や巫女さんの数の方が御祈祷を受ける人よりも多いというのは、贅沢でもありちょっと申し訳ないような気もしました ^^;)

 和楽器の演奏に合わせて倭舞(やまとまい)を舞うのは4名の巫女さん。ちなみに伊勢神宮では巫女さんではなく舞女〔まいひめ〕と呼ぶのだそうです。舞わない女性(例えば御神札や御守りの販売所で接客をしている女性)は巫女さんでいいのかな? この舞女たちの優雅な舞を眺めているうちに、ふと気になることがありました。伊勢神宮の舞女さんにはどうやってなるんだろうか? 宮司をトップとする男性の神職の場合は、おそらくは皇學館大学などの神道系の大学を出て、更に先祖代々伊勢神宮に仕えてきたなどの家系も重視されて採用さるるような気がします。では巫女さんの場合はどうなのか?皇學館大学の神学部の中に「巫女課」というような学科があって、体育の授業で舞を学んだりするのか? 後で調べてみましたら、伊勢神宮の巫女さんの場合は、採用は高校新卒のみで、巫女として働けるのは23歳までと定められているそうです。神社によって年齢制限は異なるようで、必ずしも高校新卒でなくてもよいところもあるみたいです。年齢の上限が23歳と決まっているので、大学へ行っているヒマなど無いのでしょう。それよりも清らかな若々しさが最重視されるということらしいです。

 御神楽付きの御祈祷が終わり、神楽殿から出て歩いていると授与所(神御札などを販売している場所)の隣の窓口の前に長蛇の列がありました。何だろうと思ったら、御朱印を押してもらうのを待っている人たちでした。昨今の御朱印ブームに加え、令和への改元も影響しているものと思われます。私自身は、御朱印には全く関心が無いのでそのまま通り過ぎました。