トム・クルーズの走り

 『ザ・シューター』というアメリカのアクション系のテレビドラマのシーズン2を観ました。そのドラマには主人公がかつて所属していたネイビーシールズ(海軍特殊部隊)の上司が登場します。この上司はスキンヘッドでパッと見は強そうに見えます。ただ、走るシーン、特に銃を構えながら建物の影から影へ走って移動する際の走り方がヨタヨタとしており、「ああ、この役者は普段から足腰を鍛えていないんだなぁ。」ということが分かってしまい、実際のネイビーシールズの隊員はこんなふうにヨタヨタとは走るまい、と興ざめしてしまうのでした。以前、『ザ・コンサルタント』というアクション映画を観た感想をブログに書いた際にも同じようなこと指摘した覚えがあります。「走る」という演技にいかにリアリティを持たせるかはかなり重要なことだと思うのですが、そこまで気を配ることが出来ていないことはアクション映画ファンとしては残念に感じます。

 逆に「走る」ことを最大限利用してアピールポイントにしているのが、トム・クルーズです。トムの走りは、恐らくハリウッドでは最も力強い走りだと言えましょう。あの走り方が実際に最も速く走れるフォームかどうかはわかりません。しかし、映画で必要なのは、実際に速いことではなく、「速そうに、強そうに見える走り方」なのです。トムの場合はアクション映画が多いので、走るシーンが多いのですが、おそらくトムは「走る」シーンの重要性を理解しているのでしょう。かつてのシュワルツェネッガーやスタローンのムキムキな筋肉よりも、トムの走りの方が遥かに力強さをアピールしていると思います。YouTubeにトムの走るシーンばかりを集めた動画がありますが、アクション映画以外でも、若い頃から走るシーンが多いことに改めて気がつきました。私も、仕事場で全力疾走することはまずありませんが、ちょっと小走りになる程度のことはたまにあるので、その際にはヨタヨタとならないよう気を付けたいです ^^;)

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