ジョニーウォーカー

 1週間ほど前のブログに、小説の中に出てきたピムズカップというカクテルを飲みに行ったけど、そのカクテルを作るのに必要な材料が一部不足していたために、飲めなかった、ということを書きました。その小説の中で、主人公の私立探偵の女性は、ピムズカップ の他にジョニーウォーカーの「ブルー(青)」も飲んでいました。ジョニーウォーカーというウイスキーに関しては、あまりにも有名な銘柄であったので、お酒を飲み始める前から名前だけは聞いたことがありました。テレビのコマーシャルで見たのかもしれないし、お中元やお歳暮、あるいは何かの御礼やお祝いとして父に贈られたものが家にあるのを目にして知っていたのかもしれません。中でも黒ラベルは「ジョニ黒」と呼ばれて、世間ではよく知られた存在でした。そのように有名過ぎる銘柄というのは、ありふれた感じがして、ありがたみがあまり無く、リカーショップで見かけても買おうとは思いませんでしたし、バーで注文することもこれまでは一度もありませんでした。飲まなかったもうひとつの理由としては、ジョニーウォーカーのようなブレンドウイスキーよりもシングルモルトの方が「上」で、「通好み」であるという思い込みがありました。しかし、小説の中に登場すると、俄然興味が湧いてきたので、ピムズカップを飲みに行った際にバーテンダーに尋ねてみると、ジョニーウォーカーは、一番安いものは置いていないけど、その次に高いブラック、ゴールド、ブルー、スイングの4種類を置いていると言い、カウンターの上に並べて見せてくれました。そのうちの、小説に出てきたブルーを飲みたいのはやまやまだったのですが、既に他のお酒を飲んで、気持ち良く酔える酒量に達してしまっていたので、また次回に飲むことにしました。ちなみに、スイングというのは瓶の底が丸くなっていて、中にウイスキーが入っていると、それが錘になって起き上がりこぼしのようにグラグラ揺れてもまた元どおり直立します。これは船に積んだ際に、倒れて瓶が割れることがないようにするためだそうです。

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