名古屋弁

 名古屋弁には幾つかの特徴がありますが、その中でも大きいのが、標準語で「あい」という母音の連続が名古屋弁では「ぇあ」に置き換えられることです。代表的な例に次のようなものがあります。

 えびフライ→えびフリャア

 どえらい→どえりゃあ

 めでたい→めでたゃあ

 無い→にゃあ

 マラソン大会(だいかい)→マラソンでぇけぇ

 

 「ぇあ」の発音は、英語の授業で習った「あ」と「え」の中間の発音:[æː]に近いのですが、文字で表記するのは難しいです。

 ただ、流石にここまでベタな名古屋弁を話す人は、名古屋でもほとんど見かけません。日常的にナチュラルな名古屋弁を話すのは、百歳超の双子姉妹のきんさんぎんさんの世代かその次の世代ぐらいまでです。名古屋市のK市長が名古屋弁で喋っているのをテレビニュースで見かけることがありますが、あんなコテコテな名古屋弁を耳にすることは今ではほとんどありません。