釣り人

 会社の同じ部署に釣りを趣味にしている男性がいます。その人がカレンダーを見ながら、今度の土曜は新月かぁ、というようなことを呟いていました。新月というのは、太陽の光に照らされて輝いている部分が地球からは全く見えない、真っ黒な状態のことです。それが、この男性にどう関係しているのか不思議に思ったので尋ねてみたところ、新月には魚の動きが活発になり、よく釣れるのだそうです。潮位(大潮とか)も釣果に影響があるようで、新月で尚且つ大潮の時が釣り人にとってはとても良い条件らしいです。オオカミ男は満月の夜に活動が激しくなる、ということになっていますが、魚は新月の日に活発に動くようです。私自身は、新月とか満月といった月齢に関心を寄せることは皆無だったので、そういうことを重要な情報として活用している人も世の中にはいるんだ、ということに新鮮な驚きを感じました。

 ちなみに、その男性が釣るのは主にバス(ブラックバス)で、いわゆるキャッチ&リリースというやつで、釣ったらすぐに逃がすとのことでした。ただ、リリースしないでそれを食べる釣り人も中にはいるそうです。ブラックバスなんて食べられるのか、と驚いたのですが、意外と知らないところで食用の魚として流通しているそうで、コンビニとかで売っているお弁当に入っている「白身魚のフライ」が実はブラックバスであることも珍しくないらしいです。調べてみたら、クックパッドにもバスを使った料理のレシピがたくさん載っていたので、バスを食べることは特殊なことではないのかもしれません。