やっぱり・・・

 仕事からの帰り、電車が間も無く岐阜に到着するという頃合いに、ちょど時刻は午後8時になろうとしていました。スマホがブルブルッと振動したので画面を確認すると、ノーベル文学賞の発表の様子を現地からライブ中継する、というメッセージでした。慌てて NHKノーベル賞特設サイトを開き、耳にイヤホン(AirPods)を差し込んでスタンバイしました。昨年の文学賞は選考委員のスキャンダルにより発表が見送られたため、今年は2018年と2019年の2年分が発表されます。そのどちらかに村上春樹が入っていたら嬉しいな、と思いつつライブ中継を観ていると、割と淡々とした感じで二人の作家の名前が読み上げられました。その二人とは、ポーランドのオルガ・トカルチュクさんとオーストリアのペーター・ハントケさんで、春樹先生は今年も受賞しませんでした。文学賞はサイエンス系の賞と違って、同じ地域から続けて選ばれないように、偏らないように配慮しているらしく、2017年の文学賞をイギリス国籍とはいえ日系のカズオ・イシグロさんが受賞したので、それも「アジア系」とみなされたせいで、日本を含めたアジアは、今回は選考の対象になっていなかったのかもしれません。次にアジア系に順番が回ってくるのはいつになるのかは分かりませんが、その時まで春樹先生にはお元気いてもらいたいものだと切に願います。