千秋楽

 大相撲初場所の千秋楽は徳勝龍の初優勝で幕を閉じました。2敗で徳勝龍を追う私が応援していた正代は、目の覚めるような素晴らしい力強さで勝ちました。もしも決定戦にもつれ込むようなことがあれば優勝するかも、とこの時点では希望を抱いていたのですが、1敗で最終戦に臨んだ徳勝龍が貴景勝に勝って優勝を決めました。正代が負けて残念だなぁ、とがっかりしていたのですが、徳勝龍の試合も見応えがありましたし、優勝が決まった瞬間に顔をくしゃくしゃにして(もともと結構くしゃくしゃですけど)涙を流す姿にはグッときましたし、優勝インタビューでの受け答えを見ていて、その人懐っこい感じのするキャラクターに好感を覚えました。

 優勝インタビューで、次は何を目指すのかという問いに対して「行けるところまで行きたい」と謙虚に答えていました。しかし、横綱を目指して欲しいです。今場所は横綱が二人とも途中休場しましたが、徳勝龍と正代が横綱以上に盛り上げてくれました。このまま白鵬鶴竜が戻ってこなくても私としては一向に構わないです。むしろ、いない方が全体が活気づくようにさえ思えます。久々の日本人横綱誕生は誰しもが望んでいること。その期待に応えるべく、頑張って欲しいものです。