コーヒー豆を買って帰る時に感じる幸せ

 名古屋の大須という街へ行って用事をすませ、さて帰ろうかとした時に、そう言えばコーヒー豆を切らしていたなぁ、ということを思い出しました。お気に入りのお店で以前買って美味しかった豆を買うのが一番の安全策ではあるけれど、行ったことの無いお店で買ってみるのもいいかもしれない。そこでスマホを取り出して、スタバとかコメダとかのチェーン店ではなく、自家焙煎の豆を使っているこじんまりとしたカフェが近くにないものか、と検索するといくつかの候補が表示されました。その中のひとつで、歩いて数分の距離にあるKANNON COFFEE(カンノン コーヒー)というカフェへ行ってみることにしました。「カンノン」という名前は、すぐ近くにある大須観音から取ったのでしょう。店内に入ると若い女性店員が2人いました。お店の中は、カフェというよりは若い女性が趣味で始めた雑貨屋さんみたいな雰囲気でした。その店員のうちの一人に、コーヒー豆を買いたい旨を伝えました。豆のラインナップはさほど多くはないようで、スペシャリティコーヒーも無くて、ブレンドが数種類あるだけでした。私は苦味が強くて酸味が無いタイプが好みなので、深煎りの豆を2種類購入し店を出ました。買ったばかりの豆が入った袋をカバンに入れ、駅へ向かいました。こうやってコーヒー豆、特に初めての店で買ったコーヒー豆を買って帰る時というのは、ささやかではあるけれど何ともいえない幸せを感じます。「どんな風味なのかな?美味しいかな?」などと思いを巡らせているのは楽しいです。

 帰宅して早速2種類の豆をミルで挽いて抽出して飲んでみました。片方の豆は苦味がありながらも酸味もそこそこ強くてイマイチだったのですが、もう片方はキレのある苦味が私の好みにピッタリでした。

 さて、今回行ったカフェはさほど広くない割りには店員がコーヒーを淹れるスペースが広く取ってあり、客が過ごすスペースはやけに狭苦しい感じがしました。店の外にも席があって、食べログには「オープンテラスあり」と記載してありますが、これをオープンテラスと呼ぶのはちょっと無理があるような・・・。

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