『心臓によい運動、悪い運動』

 書店へ行くと、何を買いに来た時であっても、新しく出た本がまとめて並べてあるコーナー(私がよく行く書店の場合は入口から入ってすぐの場所)をざっと見ることが習慣となっています。先日、その新刊書のコーナーで『心臓によい運動、悪い運動』という新書が目にとまりました。私自身は健康診断等で心臓に関して指摘されたことは全く無いのですが、「運動」という部分で興味を持ちました。

 タイトルだけを見ると、心臓に問題がある人に向けて書かれた本のようにも見えますが、それだとかなりマーケットが小さくなってしまうので、心臓の問題に触れながらも一般の人が読んでも面白い内容になっています。なぜヒトは運動しないとメタボになってしまうのかとか、運動によって脂肪が燃える仕組み、筋トレ、栄養などといった様々な観点から健康について分かりやすく説明されており、今まで何となく知っていたことをより深く理解できました。中でも一番気になったのは今流行りの低糖質ダイエットで、短期的には確かに体重減少に効果があるけれど、長期的にみるとそれほどでもない、という著者の見解は、それを全面的に信じるかどうかはともかく、面白い見方だとは思いました。

心臓によい運動、悪い運動 (新潮新書)

心臓によい運動、悪い運動 (新潮新書)

  • 作者:古川哲史
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: 新書