ピクルス

　アメリカに住んでいた頃、お昼ごはんにサンドイッチを自分で作って食べることがよくありました。「作る」といっても、スーパーにはサンドイッチの具材に出来そうな物がたくさん売っているコーナーがあったので、そこで七面鳥の肉のスライスやローストビーフ（いずれも割と安く売ってました）を買い、マスタードを塗ったパンに挟むだけなので大した手間ではありませんでした。その時に、よく一緒に挟んだのがピクルスでした。日本でピクルスといえば、ハンバーガーに入っているぐらいで、それすらも「別に無くても全然構わない」という程度の存在感しか無いのですが、アメリカのスーパーで売っていた瓶詰のピクルスは「酸っぱい」というよりも香辛料のスパイシーな感じが強く、肉の具材との相性がとても良かったです。アメリカの食べ物は概してあまり美味しくなく、今でも懐かしく思い出して食べたくなる物はほんの数えるほどしかないのですが、ピクルスはそのうちのひとつかもしれません。

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