座右の銘

こども座右の銘

こども座右の銘

 プレゼント用の図書カードを買おうと、会社帰りにいつもの書店へ行きました。対応してくれたのは「研修中」と書かれた名札を胸に付けた若い店員さんで、「(図書カードを)包装するのにお時間がかかりますので、そのへんの本でも見ていてください」(この言い方は、いかがなものかと思いましたが…)と言われたので、そのへんの本をブラブラと見ていたら、『こども座右の銘』という本が平積みされていました。大人向けの新刊書コーナーに置いてあるところをみると、ダイレクトに子供に買ってほしいというよりは、親が子供に買い与えるとか、『こども…』と言いつつ実は大人をターゲットとしているのかもしれないなと思ってパラパラとページをめくってみると、文字のサイズがやけに大きくて全ての漢字にルビがふってあったので、読者層としては小学生を想定しているように見えました。

 この本には、日本および世界の偉人218名448の言葉が収められています。ひとつひとつの言葉には重い意味があるのはよくわかるのですが、448個も並べられるとありがたみが薄れるような印象を持ちました。
 そもそもこういう言葉は、ある程度の人生経験(とりわけツライ経験とかうまくいかなかった経験)という下地があって初めて心に響いてくるものだと思うのですが、子供はこれをどういうふうに読み何を感じるのか、それはそれで興味があります。

 また、この本を編集した「座右の銘研究会」(こういう研究会があるのも驚きですが)からは、大人向けの『座右の銘 意義ある人生のために』という本も出ているそうです。こういう本は一気に読むというよりは、1日にひとつずつ朝とか夜寝る前の静かな時間に、ゆっくりと味わうように読むのがいいいのかもしれません。

座右の銘―意義ある人生のために

座右の銘―意義ある人生のために