どら焼きを探し求めて

 先月東京へいった際に浅草の『亀十』で買ったどら焼きのあまりにも感動的な美味しさが忘れられません。似たようなものが売ってないかな、と地元の岐阜や名古屋の和菓子屋さんを訪ねて、どら焼きを見つけると取り敢えず購入してみるのですが、小豆や砂糖といった素材にこだわっていたりはするものの、基本的にはコンビニでも売っているようなスタンダードなタイプのどら焼きでしかなく、失望と落胆の日々が続いております(大の大人がどら焼きごときで失望や落胆するのも如何なものかと自分でも思うのですが ^^;)

 随分前にネットで調べておりましたら『スイーツヒルズ通販 お買い物代行』というお取り寄せのサイトに亀十のどら焼きがありました。ここへ申し込むと亀十のどら焼きを箱に詰めて送ってくれるというサービスなのですが、料金はどら焼き5個で4,600円(1個当たり920円)でした。亀十での店頭価格が315円ですので、およそ3倍の値段ということになります。初めてこの値段を目にした時は「いくら何でもどら焼きにこんな金額を払う人がいるのだろうか?少なくとも自分にとってはありえない値段!」と極めて正常な反応をしました。ところが、亀十のあの美味しいどら焼きが食べたくて仕方がないという思いが満たされず、禁断症状的な状態が続いていると「5個で4600円で買っちゃおうかな・・・」という考えが頭をかすめようになり、「あながち法外な値段とは言えないのではないか。どら焼きだと思うから高く感じるのであって、”小豆を使った至高のスイーツ”とでも思えば決して高くはないのでは」などど屁理屈をこねて自分を納得させようという思考回路にはまり込んでしまっているありさまです。実際には4,600円で買うようなことはしないと思いますし、さすがにそれぐらいの分別はあるのですが、こんなにも私の心を乱し、理性を失わせる亀十のどら焼きが悩ましいです ^^;)