寒い春

 一昨日の記事にも書きましたように今日も花粉症の症状が酷かったので、日中は何とか我慢して仕事を続け、5時になったらパッと切り上げていつも行っている耳鼻科へ駆け込みました。ここの先生は30代後半ぐらいのとても温和で優しい男性で、比較的小さなお子さんの患者さんが多いせいもあってか、話し方もたいへんソフトです。まだ生後1年にも満たないような赤ちゃんに対しては「お耳、キレイキレイちまちょうねぇ〜」といった赤ちゃん言葉で話しかけており、そのせいか赤ちゃんが泣き叫ぶようなことはあまり見かけたことがありません。今日も私の前に3人ほど赤ちゃん年齢の患者さんが続き、私の番がきてもまだ「赤ちゃん言葉」の余韻が残っているようなトーンで話しかけてくるのが何だか可笑しかったです ^^;)

 で、私に対する診断は、喉や鼻の粘膜が腫れており風邪の症状が見られるというものでした。花粉症で鼻水がひっきりなしに出ていると鼻の粘膜に風邪のウィルスが付着してもすぐに流されてしまうのではないかと思っていたのですがそうではなく、アレルギー症状が出ている時は免疫力が低下しているので風邪などに感染しやすいとのことでした。幸い熱は無いのですが、この週末はあまり無理せず体を休めようかと思っています。

 それにしても、4月も下旬に差し掛かったというのに冬のような寒さです。これぐらいの気温の場合、本来であれば冬用の服装がちょうど良いかと思うのですが、「春」である以上は冬服を着るのはみっともないという意識があるのでそういうわけにもいきません。オレゴンに住んでいた頃は、気温が高ければ2月であろうと半袖のTシャツ姿で外を歩いたり、春でも寒ければダウンジャケットを着たりしている人を見かけたのですが、それが理にかなったスタイルのように感じられました。服というものには「暑さ寒さをしのぐ」といった機能だけではなく、季節感を表すという大事な役割があり、機能性だけで服を選ぶような無粋さに比べたら日本における着る物に対する美意識は趣があると言えるのでしょうが、かといってそれが行き過ぎてしまい、みんなが寒い寒いと言いつつじっと耐えている状況というのは滑稽に思えます。