ランニングシューズの進化の行き着く先

 随分前のブログ記事でランニングシューズの「進化」について触れたことがありました。つい最近までは「いかにして着地時の衝撃を和らげるか」という方向性で様々なシューズが開発されてきました。空気が入った袋状のパーツが踵部分に敷いてあるナイキの「エアシリーズ」や、特殊なゲル状物資が入った袋が敷いてあるアシックスの「αゲルシリーズ」が代表的なものと言えるでしょう。
 ところが、衝撃を和らげることは一見足に良さそうに思えるのに、実際にはそれがパフォーマンスの低下を招いたりケガや故障に繋がったりすることがシューズメーカー等の永年の研究で明らかになってきてしまいました。結局、裸足で走るのが一番良いというのが究極的な結論のようです。しかし「裸足が一番」ではシューズメーカーとしては商売上がったりなので、例えば「ナイキフリー」などの「素足に近い感覚」を持つシューズが商品化されるようになりました。
 素足に近いという点で注目されているのがイタリアのビブラム社の5本指シューズで、もともとはヨットのデッキ上を歩くために開発されたものだということを何かの記事で目にしたことがあります。日頃、路上でジョギングしている人やマラソン大会の他のランナーの中でこの5本指シューズを履いている人を私は見たことが無いのですが、もしかしたら東京などではこれを履いたランナーが結構いるのかな? でも、このシューズを見ていると、日本の伝統的な地下足袋なんてのも意外とランニングに適しているのかもしれないなと思えてきて、見た目はともかく、実用性という面では理にかなっているのかもしれません。地下足袋を履いてボストンマラソンとか海外の大会を走ったらニュースになるかも!? 公務員ランナーの川内さんあたりが地下足袋を履いて走ってくれないかな (^^)