『63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか』

 体調が回復してきたので、スポーツジムでのトレーニングを再開することにしました。と言ってもランニングではなく、エアロバイク(前へ進まない自転車)を中程度の負荷で漕ぐことにしました。エアロバイクでエクササイズする際には必ず本を読みながら行うのですが、ジムへ向かう途中で本を持ってこなかったことに気が付き、慌てて書店へ立ち寄りました。平積みになっている本をざっと見渡して『63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか』という新書が目にとまりました。100歳でフルマラソンを完走することを目標にしている私としては、興味をそそられるタイトルででしたので、ろくに中身を確かめることもせずに購入。しかし、実際に読んでみると「厄年というものを今の時代に即した年齢に設定しなおす」という考え方以外は、ほぼ教科書に書いてあるような当たり前のことばかりで、新しい発見が無くて退屈な内容でした。思うに、こういう「100歳まで元気」という方面の学問というのは、おそらくはそれほど進んだ研究分野ではないのかもしれません。サンプル数(100歳まで元気な人の数)も昔に比べれば増えたとはいえ、まだまだ少ないでしょうし、今現在元気な100歳というのは食生活を含めたライフスタイルがどうであったかというよりは、遺伝的な要因によるものが大きい(つまり生まれつき丈夫な体だった)ような気がするので、今の若い世代や中高年世代の中から100歳まで元気に長生きする人とでは、同じ100歳でも様相が異なるのではないかと思います(何の科学的根拠も無い私の勝手な想像ですが)。