<東大式>マラソン最速メソッド

 著者の松本氏は、東大1年生の時に学連選抜の一員として箱根駅伝の第8区を走ったランナーで、現在は税理士として働くかたわらマラソン大会にも出場している市民ランナーです。市民ランナーと言っても超エリートランナーなので、この本に書かれている練習メニュー等が私のようなのんびりエンジョイランナーにはとてもこなせるようなものではありませんが、いくつか参考になる考え方がありました。その中で印象に残ったもののひとつが「レース本番は70%の力で走る」というもので、どのレースも常に100%の力を出し切っていると必ずどこかで体が故障したり、精神的にまいってしまったりする恐れがあるので70%を心掛け、その70%をいかにして底上げするかを日々の練習を通して培っていくという考え方。これはマラソンだけでなく、仕事や勉強にも通じるものだと言えましょう。