日本酒の人気ブランド

 先週、会社帰りにふと名古屋駅前のデパートの地下食料品売場の酒類コーナーへ立ち寄りましたら、たまたま『醸し人 九平次』の『黒田庄に生まれて』という大吟醸酒が売っていました。この『醸し人 九平次』シリーズのお酒は人気ブランドのため、なかなか手に入らないのですが、幸いなことに最後の1本が残っていたので迷わず購入しました。
 そしてその翌日、またしても何かに引き寄せられるかのようにフラフラッと同じデパートの地下へ入っていくと、今度は『獺祭』の大吟醸(磨き三割九分)が並んでいたので、これも迷わず購入しました。

 普段はめったに見かけることのない、超品薄の『醸し人 九平次』や『獺祭』が売っているなんて、一体どうしたわけだろうか。もしかしたら、気温が高くなってきてビールの需要が増える一方で日本酒の需要は減ってきて、商品が余ってきているのかな、と想像してみたりしました。そのあたりの業界の状況を私の地元の酒屋の御主人に訊いてみたところ、日本酒の需要はむしろ夏の方が多い傾向があり、今回私が名古屋のデパートで見かけたのは、たまたまその日が年に何度かの(たぶん年にたった1〜2回の)人気ブランド品の入荷日だったのだろうとのことでした。数少ない機会に幸運にも巡り会えたわけですが、これから暫くの間は手に入れることが出来なくなると思うと残念ではあります。