読書

 先週の土曜日に大阪で開催された青山氏の講演の中で、読書に関する話題が出ました。青山氏は、子供の頃は親からお小遣いが貰えなくて、友達が学校の近くの駄菓子屋で何か買って食べているのを見ているしかなかったのだそうです。決して貧しかったわけではなくて、そういう教育方針だったのだそうです。しかし、お小遣いは貰えなかったけれど、本は何冊でも、どんなに高い本でも買ってくれたのだそうです。小・中学校時代からかなりの読書家となり、中学生の時にはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』と『白痴』の両方を1日で読み終えたりしたこともあったとか。

 「子供の頃に、親が本だけは惜しまずに買ってくれた」という話は著名な知識人のエピソードとして時々耳にします。「小さい頃にたくさんの本を読むと、頭が良くなるんだなぁ」と感じた私は、将来自分が子供を持ったら、本だけは好きなだけ買ってあげたいものだ、と考えていた時期もあったのですが、子供を持つ以前にお嫁さんさえみつからない人生となってしまいました (T_T)
 その想いは甥っ子、姪っ子に向けられることとなり、「好きなだけ買ってあげる」ことは出来ませんが、彼らが小さい頃からお誕生日に図書カードを毎年欠かさずせっせと贈り続けてきました。初めは読書の習慣が無くても、誕生日に貰った図書カードを持って書店へ行き、たとえマンガを買ったとしても、その際に偶然見かけた本が気になって手に取ってパラパラとメージをめくってみたらとても興味深い内容で、そこから読書の面白さにハマって本好きの子供になってくれたらいいなぁ、などと願っていたのですが、果たしてその願いは通じたのであろうか。