発表当日

 13日の木曜日はノーベル文学賞の発表の日でした。村上春樹が受賞した場合には新聞の号外が配られるでしょうから、ファンとしてはそれをどうしても手に入れておきたい気持ちが強くありました。日本時間の夜8時に発表があって、それから号外が配布されるのは何時ぐらいだろうか?8時半とか9時ぐらいだろうか? いずれにしても岐阜の駅では号外配布は無いかもしれないので、確実に号外配布がある名古屋駅の近くで待機することにしました。配布が予想される時刻まで、中途半端に時間があったので、名古屋駅近くのちょっと隠れ家的な場所にあるバーへ行き、ウイスキーを飲みつつスマホを片手に発表の時を今か今かと待っていました。そして8時5分頃、NHKのニュースサイトでボブ・ディランが受賞したと伝えられているのを目にし、バーの椅子から転げ落ちそうになりました。

 ボブ・ディランが選ばれたことについては賛否両論あるようで、私としてはよく考えたらこれもアリなのかもしれないなと暫く経ってから段々と納得していきました。ガチガチの純文学だけでなく、選考の対象の幅が広がったことは村上春樹のようにポップな側面がある作品を書いている小説家が受賞する可能性が高まったことだし、音楽の詩がアリなら漫画家とか志の輔師匠だって選ばれる可能性が無いとは言えないし(言えないか ^^;)

 でもよく考えてみると、落選したとはいえ、毎年毎年多くのメディアが大々的に村上春樹のことを取り上げるのは、物凄い宣伝効果があって、本の売上も伸びているんだろうなぁと思います。