『スニッファー』のオリジナル版（ウクライナ）のDVDをレンタルで観ました。異常に強い嗅覚で事件のナゾを解くという発想は奇抜で面白いですし、これはこれで良く出来ているとは思うのですが、阿部チャン主演のNHK版を観てしまっているので、それと比較すると、どうしてもオリジナル版は見劣りしてしまいます。NHK版の方が脚本も演出も、カメラワークや照明に至るまでクオリティが高くて、あらためて「阿部ちゃんスゴイ！」、「NHKなかなかやるなぁ」と思いました。
それから、前から気になっていた『パーフェクトルーム』という映画を観ました。もともとは「10人に1人が観た」というベルギーのヒット作品で、これをハリウッドがリメイクしました。5人の既婚男性が共同でマンションの豪華な1室を購入し、そこを「浮気用」に利用しようと計画しました。しかし、あるときその部屋で殺人事件が発生。一体誰が何の目的で殺害したのか、犯人探しが始まり、ストーリーはもつれ、思わぬ方向へ展開していきます。
割と面白かったのですが、観る者をミスリードする仕掛けがいくつか仕掛けられていて「犯人はこいつかな」と思わせておいて実は違う、というのは良いのですが、「実は違う」ことに対する説明が充分にされていない点にミステリーファンとしては物足りなさやツメの甘さを感じました。そのあたりにもうひと工夫加えて、日本でもリメイクして欲しいなぁ、阿部チャン主演で！
