ゴッホとゴーギャン (2)

 平野啓一郎さんの講演会の後にサイン会がありました。昨年10月のショパンのピアノコンサートの際に『葬送』という本に平野さんのサインを頂いていたのですが、せっかくだからもう1回貰ってしまおうと思い、会場で購入した『空白を満たしなさい』の上下巻のうちの上巻の方にサインして頂きました。こうして私のサインのコレクションはまたひとつ増えたのでしたが、平野さんに関してはサインは貰ったものの、最後まで読み切った本はまだ1冊もありません ^^;) 頑張って読もうとするのですが、他に面白くて簡単に読める本があるとどうしてもそちらに手が伸びてしまいます。今年は何とか1冊でも読了したいです。


 その後、講演会の会場(名古屋栄の中日ビル)から徒歩で5分もかからない所にある愛知県美術館で開催されている『ゴッホゴーギャン展』を観に行きました。ただ漠然と観るのではなく、ゴッホゴーギャンの人となりとか時代背景等を平野さんから直前に聴いていたので、より理解が深まったような気がします。
 しかしながら、絵画については関心が高い私ではありますが、今回のゴッホゴーギャンの作品が感動的に素晴らしかったかというと、正直なところそれほどでもありませんでした。これは私の見る目が無いからなのでしょうけど、ゴッホの代表作とも言えるあの有名な『ひまわり』も今回は展示されていませんでしたし、ゴーギャンにしてもタヒチを舞台にした鮮やかな色合いを期待していたのに、全体的にどんよりと暗い感じの作品が多く、何だかちょっと物足りなさを感じました。
 でも、『ひまわり』だけがゴッホではない、タヒチだけがゴーギャンではないということを認識できたことは私の中ではささやかではありますが一歩前進ですし、収穫でした。