自家焙煎

 パナソニックがコーヒー事業に参入するというニュースがリリースされたのは年が明けてまだ間もない今年の1月だったと思います。コーヒー業界の大きな波はこれまでに3つありました。大量生産で安価に多くの人がコーヒーを飲めるようになったのが「第一の波」、スタバなどのエスプレッソ主体のシアトル系のコーヒーチェーン店が拡大したのが「第二の波」、国とか地域だけでなく農場単位で、また焙煎以前の工程(例えば、コーヒー豆の周りの果肉部分を付けたまま乾燥させた「ナチュラル」か、それとも果肉を洗い流して除去してから乾燥させた「ウォッシュト」か、等々)にも拘って豆の品質や性質を分類したスペシャルティコーヒーが登場したのが「第三の波」。これに続く「第四の波」としてパナソニックが提唱しているのが「自家焙煎」。家庭用焙煎機で生豆を自分でローストするという方式。利用者の初期投資は家庭用焙煎機に10万円かかり、毎月1回送られてくる生豆の価格は3,800円(2種類セット)または5,500円(3種類)。単に美味しいコーヒーが飲みたいだけならこの費用はお高いですが、全体をひとつの趣味として捉えれば「やってみたいな」と興味を持つ人もいるのでしょう。
 コーヒー好きの私としても心惹かれるものがあるのは確かです。焙煎機の10万円という価格も、まあそんなものかなと思います(どんな趣味を始めるにしても、初心者用の道具を一式揃えるのに10万円程度は少なくともかかるでしょうから)。ただ、日々忙しくて土日と言えど時間があまり無いのがネックです。あと、毎月送られてくる生豆以外の豆をローストしたいと思った時に、生豆を入手するルートが一般人には無いことが一番の問題です。普通のスーパーやカフェでは売っていませんから。そのあたりの問題を気にしつつ、ユーザーからどんな声が寄せられるのか、どこまで美味しいコーヒーが出来るのかをネット等でチェックしていきたいです。