更に続きます・・・

 他人が風邪を引いた話をそう毎日続けられても、読む方もうんざりかとは思いますが、個人的な備忘録というか記録として残しておきます。
 風邪の症状はピークを過ぎてそのまま収束するかと思えたのですが、鼻の炎症が喉に降りてきて、咳が出たり、声が出にくくなりました。少し歩くなどして体を動かした方が、椅子に座ってじっとしているよりも症状が和らぐのは不思議。
 たまに、風邪を引いたらとにかく汗をかいて熱を下げる、みたいなことをやる人がいますが、あれはどうなのかな、といつも疑問に思っています。体というのは、風邪のウイルスが入ってくると、それに対抗するために体温を上げます。ウイルスは人間の体からミネラル(鉄とか)を奪いとりますが、その際にはある酵素を使用します。酵素というのは適正に働く温度が決まっていて、その範囲から外れると酵素は失活してしまいます。風邪をひくと体温が上がるのはウイルスが使用する酵素を失活させるためですから、熱が出たからといって、解熱剤や感冒薬を服用するなどしてやみくもに下げようとするのはかえってよくないのでした。しかし、あまりにも高熱になると脳などの他の組織への悪影響が出るので、そのあたりは医師に判断してもらうしかありませんが。
 いずれにしろ、体温を上げることによってウイルスと戦い、何日かしてその戦いが終わって、もう体温を上げておく必要がなくなった時に体は体温を元に戻します。その際に発汗して急速に冷やします。ですから「汗をかいて風邪を治す」のではなく、「風邪が治ると汗をかいて体温が下がる」というのが正しいのでありました。