『パトリオット・デイ』

 観たいなぁと思っていた『パトリオット・デイ』のDVDをレンタルで観ました。2013年のボストンマラソンで起こった爆弾テロ事件と、その後、犯人達を逮捕するまでの物語が実話に基づいて描かれています。あのボストンマラソンの事件は、発生当時はテレビのニュースを見たので知っていましたが、その後どうなったかまでは日本では詳しくは報道されませんでした。実際には地元ボストンの警察とFBIの懸命の捜査や犯人グループとの銃撃戦があったことは知りませんでしたし、マラソン会場に来ていて被害にあった人々がどのような苦しみを味わったかも全く知りませんでした。
 「憎しみ」から生まれるテロという行為に決して屈することなく、「愛」、「勇気」、「地元への愛着、あるいは愛国心」、「仲間同士の連帯感」という力を結集して悪に打ち勝つ、というストーリーの流れは、ややもすると陳腐になりがちなのですが、この映画にはそういう陳腐さを超越した作品としてのパワーを感じました。

 この映画の主人公であるボストンの警察官を演じるのはマーク・ウォールバーグ。この俳優はあっという間にアクション系のスターになりました。46歳という年齢はアクションスターとしてはやや年をとっている気がしますし、身長は173センチで私よりも低いし、顔だって特別イケメンというわけでもありませんが、人気があるようです。


 この人を最初に見た時はケビン・ベーコンの若い頃に似ているなぁと思いました(そのケビン・ベーコンもこの映画にFBI捜査官として出演しています)。あと、昭和の日本の刑事ドラマの再放送で見たことのある高岡健二という俳優さんにどことなく似ているなぁと思うのですが、そんな古い人は誰も知らないだろうなぁ・・・

 あと、この映画では爆弾によって片足を失うことになる女性ランナーも目を引きました。演じているのはレイチェル・ブロズナハン。この人はアメリカのテレビドラマ『ブラック・リスト』で秘密組織の工作員を演じていたり、同じくテレビドラマの『ハウス・オブ・カード』というアメリカの政界の裏側を描いたドラマでは国会議員の浮気相手として出ていたり、あちこちで目にします。不思議な魅力のある女優さんです。
↓この画像は『ブラック・リスト』のワンシーン。