他社の出来事ですが・・・

 先週、東京に本社がある正栄食品工業株式会社がコンビニやスーパーにPB(プライベートブランド)商品として出荷しているチョコレート菓子を最大で212万1,000袋を自主回収すると発表しました。1センチ角のゴム片が入っていたという消費者からの苦情があり、社内で調査したところ溶けたチョコレートを流すポンプ内のゴムが劣化して破損し、その一部が剥がれて混入したことが判明したそうです(このゴム片は食べても健康被害は無いとのこと)。
 いつまでの製品は問題無くて、いつ以降の製品はゴム片が混入している恐れがある、というのをどうやって判断したのかは社外の人間には分かりませんが、定期点検の記録のようなものがあったのでしょうか。1日の生産量がどのぐらいなのか正確な数字は不明ですが、会社の規模から推測すると、今回自主回収する212万1,000袋というのは3〜4ヶ月分の生産量に相当するのではないかなぁ? 
 うちの会社の製造担当者に訊いてみたところ、全く同じメカニズムではないものの、チョコレートがゴムと接触する箇所が無いわけではないので、今回の問題は全く他人事ではありません。
 こういう事が1社で発生すると、うちのような会社に対しても取引先から「おたくのところは大丈夫か⁈」と訊かれ、調査して報告書や証明書を提出しなければならなかったり、場合によっては先方の担当者が製造ラインを見に来たりします。そういう対応には結構な時間と労力が費やされ、精神的にもストレスが大きいのですが、小さな異物が入っていただけで会社が潰れるところまで問題化しかねない御時世なので、こういうった事にかかるコストも織り込み済みの業務体制が必須となります。私の今の業務内容は、こういった問題に直接対処しなくてはならないものではありませんが、出来るだけのサポートをして担当者の負担を少しでも減らせればと思っております。