コーヒー豆は焙煎直後が美味しいのか?

 土曜日に名古屋の栄にある歯科クリニックへ行った帰り、地下街にあるコーヒー豆を販売しているお店に立ち寄りました。ここに来るのは2回目で、前回は深煎りの豆の中でも苦味がかなり強調されたブレンドを買いました。今回も深煎りにするつもりでしたが、もう少しマイルドな苦味の豆を選びました。こちらは250g単位でしか販売しておらず、全くの未知の豆をそんなにたくさん賈うことにちょっと躊躇いがありましたが、値段はさほど高くないので思い切って買ってみました。帰宅して早速飲んでみましたところ、苦味の他にコクも感じられ、まあまあの風味でした。

 今回このコーヒー豆を買ったお店の店員さんに、レジで支払いをしつつ「ところで、この豆を焙煎したのはいつですか?」と訊いてみましたら3日ほど前とのことでした。まあそれくらいなら問題ないだろうと私は納得したのですが、その店員さんが「コーヒー豆は焙煎直後よりも少し時間が経ってからの方が美味しいんですよ」と補足説明してくれました。焙煎してから3〜5日すると、豆の中に入っていたガス(燃焼によって生じた炭酸ガス)が適度に抜け、コーヒーの油が全体になじむので、焙煎直後よりも美味しいのだそうです。私は焙煎したての方が美味しいものだとずっと思い込んでいたので、これを聞いて驚きました。ご飯は炊きたてが、パンは焼きたてが美味しいのは事実ですが、コーヒー豆に関してはそうではないようです。またひとつ勉強になったなと思うと同時に、コーヒーもなかなか奥が深いんだなぁ、とあらためて感じました。