エスプレッソ

 午前中は所用で名古屋へ行きました。少し時間に余裕があったのでスタバへ入りました。余裕があったと言っても15分ぐらいなので、エスプレッソを注文しました。エスプレッソマシンで抽出している間、スタバの若い女性の店員さんが「エスプレッソはよくお飲みになるのですか?」と話しかけてきたので「ええ、まぁ、好きなので、よく飲みますよ。」と答えました。するとその店員さんは「私は、コーヒーは好きですけど、エスプレッソだけはどうしても飲めないんですよぉ・・・」と言いました。彼女のようにエスプレッソが苦手なスタバの店員さんには過去に2〜3回お目にかかったことがあります。スタバのバリスタともあろう者がエスプレッソが苦手でどうすんじゃ!と初めは驚きましたが、それほど珍しいことではないようです。でもそれはまるで、生の魚が苦手な寿司職人のような違和感があります。
 
 以前、アメリカに住んでいた頃は、さすがにスタバのバリスタエスプレッソが好きじゃないという人に会ったことはありませんが、大学のキャンパス内にあるカフェのバイトの女子学生からは「よくそんな物が飲めるわねアンタ」みたいなリアクションを受けたことがありました。

 その苦いエスプレッソを、私は1ショットだけでは物足りないので、ドピオ(2ショット)にしますし、最近は更に追加して特別に3ショットや4ショットにしてもらうことも増え、こうなるともはや小さなデミタスカップには入り切らないので紙カップに入れてもらうことになります ^^;)

 イタリア語の「エスプレッソ」は、英語で言うところの「express(急行)」で、短時間で抽出されるからそう呼ばれているらしいのですが、スタバで注文すると、エスプレッソであろうとなかろうと待ち時間が長いので、急行っぽさは全くありません。

 抽出も短時間なら、飲むのも短時間なのがエスプレッソの正しい飲み方だという話を聞いたことがあります。普通のコーヒーみたいに、カフェで寛ぎながら時間をかけてゆっくり飲むというよりは、出勤前に時間が無くて慌ただしいけれど、取り敢えずカフェインを摂取してシャキッとしたい、という時にサッと飲むスタイルがイタリア流だとか(本当かどうかは保証できませんが ^^;)

 それから、私は普通のコーヒーには砂糖もミルクも入れませんが、エスプレッソには砂糖を入れます。そうした方が苦味が引き立ちますし、全体として美味しい飲み物に仕上がるからです。イタリアでは砂糖をたっぷりと入れるそうです。しっかりとかき混ぜないでおいて、最後にカップの底に残っている砂糖を食べるのもエスプレッソを飲む楽しみのひとつだとか。