スーパーのレジにて

 会社の仕事がかなり早く片付いたので、いつもよりも早く家路につきました。途中、岐阜の駅の中にあるスーパーへ寄りました。いつもよりも早い時間帯なので、いつもとは違う客層のようで、ちょうど売れ残りの品を大幅に割引して販売するタイミングだったので、それを目当てに来店したお年寄りがたくさんいました。レジの列で私の2人前に並んでいた老婆のカゴの中には「50円引き」とか「半額」とか書かれたシールが貼られたオニギリやお惣菜がたくさん入っていました。そしてその老婆のレジンでの清算がなかなか進まず、カードで支払おうとしたけど、何らかの原因でカードが使えず、じゃあ現金で払おうとしたけど財布の中に入っているお金では足らないみたいで、店の外で待っている旦那のところへ慌てて現金を取りに行くという一幕がありました。「慌てて取りに行く」と言ってもそこは老婆ですから2〜3分かかり、その間はレジがストップして、私たちはただボーッと待たされました。まったく、こういう老人には困ったもんだなぁ、と相当イライラしました。そして、ふと、私の後ろに並んでいる客を見ました。女子高生の2人組で、そのうちの1人は大袋入りのチョコレートをひとつ、手にしていました。そして、そのチョコレートというのが、なんと、私の会社の商品でした!「いやぁ、私ね、あなたが今、手にしているチョコレートを作っている会社に勤めているんですよ!」と言いたい気持ちはヤマヤマでしたが、そんなことをしたら女子高生は絶対に嫌がるだろうなと思いましたので、黙って心の中で「お買い上げ、誠にありがとうございます!」と感謝の念を抱くに留めました。私の2人前の老婆には最悪な気分にさせられましたが、そんな気分も吹き飛びました。ありがとう、女子高生、これからも時々買ってね (^^)