災害

 今回の西日本の大雨は甚大な被害をもたらしました。東京でも大雨は年に何度かあり、電車が止まったりするなどの影響はありますが、犠牲者が出るようなことはまずありません。これは、東京はそう言った大雨の対策が、例えば大量に降った雨を溜める場所があったり、うまく排水するシステムがあったりと、つまりは治水にそれなりの予算を付けて、対策を実行しているからです。
 しかし、地方では、治水の必要性は認識していても、予算が得られずに災害対策が十分に行われていない自治体が多いようです。今回の西日本の被害にしても、4年前に広島で発生した豪雨による土砂災害を教訓に、対策の必要性を認識し、治水計画が立案されていたにもかかわらず、予算が得られずに手付かずのまま放置され、まさにその地域が今回の大雨でまたもや甚大な被害を被ったのでした。
 日本というのは、地震は言うに及ばず、雨による災害も毎年のように発生していることを考えると、首都圏だけでなく、地方にも対策のための予算をしっかりと付けるべきではないかと思います。東京オリンピックに使う予算の何分の一かでも地方へ回せば、防げる被害もたくさんあるのではないか。