今回の旅の目的地は長野。名古屋から特急「しなの」で終点の長野まで行きます。先日のブログに書いたように、行くと決断したのがギリギリだったので、早い時間帯の列車は満席となっており、夕方のキップしか入手出来ませんでした。従って、旅の初日は移動だけで、特に観光的な行動は無し。
岐阜を出発して名古屋へ着いたのが、何とも中途半端な時間帯で、お腹も空いているような空いていないような中途半端な感じでした。特急の発車時刻までは少し時間があったので、軽く食べておくことにしました。何にしようかなぁ、あんまりガッツリと食べる気はしないし、暑いからサラッとしたものがいいなぁ、と周囲のお店を見渡していて目に飛び込んできたのが立ち食い蕎麦屋でした。こんな時に食べるのは蕎麦ほどぴったりのものは無く、今まさに私の身体が欲しているのが蕎麦でしたので、迷うことなくお店に入って食券を買ったところで「ハッ!」と気が付きました。これから蕎麦どころの長野へ行くというのに、その直前に名古屋で蕎麦を食べてどうすんだよ、とあまりにもマヌケな選択に呆れてしまいました。でもまぁ、名古屋の蕎麦と本場長野の味を比較できるから、それはそれでいいんじゃないか、と気を取り直してお蕎麦を頂きました。
長野へ到着した頃には辺りは暗くなっていました。夕食は長野駅の近くの蕎麦屋で「おろし戸隠蕎麦」を食べました。蕎麦の上に大根おろしが乗っかっていて、なめ茸のようなものが添えてあり、全体に出汁がかかっていました。お店の人には「よく混ぜてお召し上がりください」と言われたので素直に従いました。でも、こういう食べ方ですと、蕎麦の味が美味しいのやら美味しくないのやら、分からなくなってしまいます。美味しかったとしても、それは麺(蕎麦)の味というよりは、出汁や具材の味のような気がしますし。明日もまたどこかで最低1回は蕎麦を食べる計画ですが、その際にはシンプルなザル蕎麦にするつもりです。
お店の壁に小澤征爾さんのサイン色紙が飾ってありました。そういえば、小澤征爾さんは、毎年夏に長野県の松本市で開催されている「セイジ・オザワ松本フェスティバル」をプロデュースしているんでした。詳細については小沢さんと村上春樹の対談で読んだことがありました。
- 作者: 小澤征爾,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/06/27
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