ジャック・ライアン

 アマゾンから配信されているアマゾンビデオの映画やドラマの中にはプライム会員であれば無料で観ることが出来る作品がある事を最近になって知りました。レンタルDVDを借りに行くのが面倒くさいと思い始めてもいましたし、アマゾンビデオ用に作られた新作のドラマもあるらしいので、試しに観て見ることにしました。選んだのは『ジャック・ライアン』というアクション物。原作はこのジャンルの大家であるトム・クランシーの小説。

 主人公のジャック・ライアンはCIAの分析官であるけれど、オフィスにこもってデスクワークをしていることは少なくて、アメリカ国内だけでなく、アフリカや中東の現場へ飛んで行き、問題を解決し、解決したと思ったらまた次の問題が発生して、という感じでエピソードが続いていきます。ストーリー展開にまどろっこしいところがあるなど、不満が無いわけではありませんが、無料でこれが観れるのだから文句を言うつもりは毛頭ありません。

 シーズン1は8話から成り、もうすぐ観終わります。ウサーマ・ビン・ラーディンのようなテロリストとの対決が物語の軸になっていて、そこにアメリカ側の思惑とテロリスト側の事情が描かれています。特に9.11以降は、中東のテロリストが登場する映画やドラマがたくさん作れらましたが、それらの多くと比べると、この『ジャック・ライアン』ではテロリスト側の心情がより深く描写されています。テロは勿論「悪」であり容認し難いのは当然ですが、それにはそれなりの理由があるのだな、と視聴者に少し感じさせるような演出になっていました。

 このドラマには、テロリストの妻とその娘が2人登場するのですが、娘のうちの一人が、どうも私には三遊亭小遊三師匠にしか見えなくて、出てくる度に、シリアスなシーンであってもプッと笑ってしまいます (^^)