新商品

 会社帰りに立ち寄ったファミマで「麻婆豆腐まん」が目に留まったので試しに買ってみました。こういう新商品というのは、得てして「ハズレ」の場合が多いことは経験上知っていましたが、麻婆豆腐が大好きな私としてはスルーすることは出来ませんでした。
 アツアツの麻婆豆腐の美味しさがこの「麻婆豆腐まん」の中に再現されていることを期待していたのですが、さすがにそれは難しいようで、麻婆豆腐というよりは「豆腐が入ったドライカレー」みたいでした。

 「〇〇まん」というのは、毎年各コンビニで新商品が発売されますが、どんなに新しいものが出てきたとしても、結局一番美味しいのは普通の「肉まん」と「あんまん」だったりします。このへんは、おにぎりも同じような傾向が見られ、奇をてらった新しい具材を使ったおにぎりよりも昔ながらの鮭とか昆布が安定して美味しかったりします。
 強いて言えば「〇〇まん」においては、ピザまんが定番になりつつありますし、おにぎりではツナマヨが既に定番入りしていて、毎年新しい具材が出ては消えていっても、ツナマヨが無くなることはもう無いでしょう。

 じゃあ、〇〇まんもおにぎりも、昔からある具材だけでいいじゃないか、と考えがちですが、売る側としては、結果的に1シーズンで姿を消す事が分かっていても、とにかく目新しものを出さないといけない、という業界の宿命があります。これは私のいるチョコレート業界でも同様で、主力商品の幾つかだけを製造している方が効率がいいのは分かっていても、毎年目先を変えた商品を出さないとバイヤーに相手にしてもらえないという現実があるのです。