彷徨う思考

 暫く前のブログに書いた『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を観て初めて知ったことのひとつに、実はボルグも元々は感情を爆発させるタイプの性格だった、ということがありました。マッケンローは「悪童」などと呼ばれ、試合中に主に審判のジャッジに対して猛烈に抗議することはよく知られている通りですが、一方のボルグは子供の頃からずっと物静かで感情を表に出さないタイプなのかと思っていました。しかし、ジュニア選手時代のボルグはプレー中に悪態をついたりするなど、かなりマナーが悪かったのだそうです。せっかくテニスの才能がありながら、そんな態度を取るようでは選手として成功出来ないと感じた当時のコーチがボルグのメンタル面を矯正したのでした。その際にコーチがボルグに、湧き上がってくる感情を圧力鍋のように抑え込み、それをパワーに変えて次のポイントにぶつけるよう諭したのでした。

 このエピソードを知り、なるほど、圧力鍋をイメージするのは感情を抑え込むのにはいいかもしれないなと思い、私も日々の生活(主に仕事中ですけど)、憤りを感じるようなことがあれば、すかさず圧力鍋を思い浮かべて感情を抑え込み、それを集中力に変えるよう心掛けています。

 ただ問題は、私は食いしん坊であるせいなのか、油断しているとつい食べ物関係の方へ連想が流れてしまうという思考の癖があり、「圧力鍋」という言葉からそれを使った料理を思い浮かべてしまうことでした ^^;)

 似たようなことはよくありまして、例えば学生時代に数学の授業で先生が「この問題では、この公式を使うのがミソで〜」という説明の「ミソ」という言葉に反応してミソ→味噌ラーメンと連想してお腹がぐぅっと鳴ったり、先日は小説を読んでいて「栗石(栗の実くらいの大きさの小石)」という言葉が出てきて栗石→栗→焼き栗食べたぁいと思ったり、あるいはハリーポッター→ぽたぽた→おばあちゃんのぽたぽた焼と連想してしまうことがあるかと思えば、海外のアクション小説を読んでいると登場することがあるイタリア製の「ベレッタ」という拳銃から「べったら漬け」を連想したりして集中力が途切れて思考が彷徨うことが珍しくないことが我ながら情けないです・・・、などと書いているうちにまたお腹が減ってきたぁ^^;) 

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