元号

 新しい元号が発表される日が迫ってきました。巷では予想や噂が飛び交っていて、新元号に使われる漢字のランキングの一番人気は「安」だとか。「安心」、「安定」、「安らぎ」という願いが込められている、というのがその理由らしいです。公表されていませんが、既に絞り込まれているであろう幾つかの候補の中に「安」とう漢字は入っているのかもしれません。ただ、これだけ「安」の人気が高まってしまうと、選考委員としては逆に「安」を候補から外したくなるのではないかと想像します。しかし、「安」は首相の名前にも含まれているので、忖度して「安」という漢字が使われるということがあるかも。

 個人的には、「安」はどこか古めかしくて、江戸時代や鎌倉時代に使われそうなイメージがあります。「安定」や「安心」あるいは「安泰」は良いことだけれど、裏を返せば「安定」というのは「停滞」であり、「停滞」はやがて「衰退」へと移行していくものです。そうではなく、もっと力強く前へ進んでいく、新しい道を切り開いていくことをイメージするような漢字が使われるような予感がしますし、そう願っております。

 

 とは言うものの、元号というのは面倒なものです。和暦と西暦が混在していると、換算するのが煩わしいことがあります。役所関係の書類は和暦がほとんどだけど、一般の企業ではバラバラだし。うちの会社でも報告書の日付は和暦で書く人も西暦で書く人もいて混乱します。いっそ西暦だけにした方が分かり易くて間違いも防げると思うのですが・・・。

 

 元号または元号を含んだ言葉を商標として登録できない法律があることはつい最近知りました。例えば「平成まんじゅう」という商標は取れません。商品にそういう名前を付けること自体は法律違反ではないけれど、商標登録は出来なくて、他の業者が同じ名前の商品を発売しても訴えることは出来ないのだそうです。じゃあ「Hey! Say! JUMP」は良いのか?「昭和のいる・こいる」はどうなんだ?という疑問が湧いてきますし、大正製薬明治製菓の社名は登録してあるんだろうか? あと、西暦717年12月24日に始まった「養老(ようろう)」や889年5月30日に始まった「寛平(かんぴょう、かんぺい、かんへい)という元号があったらしく、これを使った居酒屋チェーンや吉本芸人は問題は無いのかと思ったりもします ^^;)