プロテインと筋肉

 暫く前に試しに買ってみたプロテイン(パウダー)が気に入ったので、今度は大容量の大袋入り(1,050g)を買うことにしました。すぐに手に入れたかったので、マツキヨ等のドラッグストアを見て回ったのですが、妙に高くて5千円台半ばでした。Amazonでの価格を調べてみたら、4千円台前半で、ドラッグストアよりも千円以上、割合にして20〜25%も安いことが分かりました。多少の違いならすぐ手に入るドラッグストアで買うのですが、さすがにこれだけ違うとたとえ配達に1〜2日かかったとしてもAmazonで買おうという気になってしまいます。

 

 プロテインをせっせと摂るようにしているのは、普段の食事から摂取するタンパク質が十分ではないからですが、筋トレの効果を上げるためにも重要です。

 筋肉の特性には色々とありますが、そのうちのひとつが「人間の体の中には、筋肉が簡単に付かないようにするための酵素がある」という事です。これはつい最近まで知りませんでした。どうしてそんな酵素があるのか? そのカギとなるのは「あり余るほどの食料に囲まれ、いつでも好きなだけ食べる事が出来るようになったのは、人類の長い歴史の中ではつい最近のことであり、人間の体の中の代謝カニズムや生理機能は、太古の時代からほとんど変わっていない」という事実です。では、太古の時代の環境はどうであったかというと、食料を手にいれるのは大変で、いざ手に入ったら、次にいつ食料にありつけるかわからないので、エネルギーを溜め込むようになっています。現代人はこのせいで、ちょっと食べ過ぎただけで、それが体脂肪となってお腹の周りに付いてしまったりするわけです。食料が十分に得られない状況下で生存していくために必要な身体のメカニズムとして「エネルギーを脂肪として溜め込む」と並んで重要なのが「無駄なエネルギーを消費しない」ことです。筋肉というのは非常に多くのエネルギーを消費します。例えば、身長・体重が同じでも、筋肉の割合が多い人は何もしなくても体に筋肉が付いているだけで代謝が上がり、より多くのエネルギーを消費します。現代であれば筋肉が付いていることは即ち痩せやすい体質ということになり、喜ばしいことなのですが、太古の時代の人類にとっては、筋肉があるとエネルギーの消費量が上がってしまい、それ分だけ早くお腹が減ってしまうことになるので、必要最低限の筋肉以外は付かないようになっていて、それをコントロールするのが「筋肉が簡単には付かないようにするための酵素」なのでした。そのせいで、体に筋肉を付けるためには、かなり苦労するわけです。逆に、女性が「筋トレしてムキムキになったら嫌だから、やりません」と言っていることがありますが、男性でさえ筋肉質になるには相当な努力が必要なのに、女性がちょっとやったぐらいで筋骨隆々になるなんてあり得ませんので御安心を ^^;)