作家たちは何故か走るのが得意

 

走る奴なんて馬鹿だと思ってた

走る奴なんて馬鹿だと思ってた

 

  松久淳という作家がマラソンや「走ること」について書いた本を読みました。松久さんは10代から30年以上、運動らしきものは全くやらず、大学を卒業して作家になってからは完全夜型の生活で、毎晩明け方までベロベロになるまで酒を飲むという不摂生極まりない生活を送っていました。しかし40代半ばになった頃、ひょんな事から走るようになり、最初は50メートル走っただけで足がもつれていたのですが、徐々に距離を伸ばしていき、かつては「走る奴なんて馬鹿だと思っていた」のに段々と走る楽しさに目覚め、ついにはフルマラソン(42.195キロ)を4時間で走るまでになった、という市民ランナーとしての軌跡が綴られています。

 この本を読んで思い出したのが、暫く前に読んだ、みやすのんきという漫画家が書いたマラソンの本で、みやすさんの場合も若い頃からずっと運動なんて全くしたことがなかったのに、50歳手前で走り始めて、すぐにサブ3(フルマラソンを3時間以内に完走すること。市民ランナーでこのタイムで走ることが出来るのは上位2〜3%しかいない)を達成してしまいました。私などは、いくら頑張っても松久さんやみやすさんのようなタイムで走ることは絶対に無理なので、お二人が大変羨ましいです。自分とはいったい何が違うのか?もともとマラソンのような持久系のスポーツに向いている体だったのだろうか? 

 マラソンもやる作家と言えば村上春樹さんです。こうして並べてみると、作家とか漫画家というのは、マラソンに向いているのかもしれないとさえ思ってしまいます。

「大転子ランニング」で走れ! マンガ家 53歳でもサブスリー

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走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

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