サングラスをかけたお坊さん

 通勤で利用している駅の構内に「歩いて巡拝(まいる)知多四国」というイベントのポスターが貼ってありました。知多四国というのは、四国のお遍路さんの愛知県バーション。四国まで行って本格的にお遍路を行うとなると大変ですので、もっと気軽にお遍路気分を味わおう、というコンセプトのイベントで、随分昔から毎年定期的に開催されているようです。四国のお遍路さんが身に付けている白い装束なども必要なく動きやすい服装でOKだし、巡拝の途中から参加したり途中で抜けたりしてもOKだという、かなり緩いお遍路で、ウォーキングの途中にお寺にも立ち寄って、お遍路の気分を少し味わう程度のもののようです。

 気になったのは、ポスターに描かれているお坊さんの「スキンヘッドにサングラス」という風貌。スキンヘッドはお坊さんだから当たり前ですが、どうしてサングラス???   まるでヒップホップ系のBGMが流れてきそうな雰囲気。こんなファンキーなお坊さんが本当にいたのか、と不思議に思いネットで調べてみましたら、これは知多四国八十八箇所のひとつである愛知県大智院にある「身代(みがわり)大師」という弘法大師の像でした。盲目の老人の目が見えるようにした代わりに弘法様の左目に傷がつき、老人がかけていたメガネ(ロウソクの炎で焦がしたメガネ)をかけるようになった、という言い伝えがあるそうです。

 ちなみに、このイベントは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、延期となったそうです。

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