医師が書いたマラソンの本

 

サブ2.5医師が教える マラソン自己ベスト最速達成メソッド

サブ2.5医師が教える マラソン自己ベスト最速達成メソッド

  • 作者:諏訪 通久
  • 発売日: 2019/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  『サブ2.5医師が教えるマラソン自己ベスト最速達成メソッド』という長いタイトルの本を読みました。著者の諏訪通久氏は医師。ちなみに「サブ2.5」というのはフルマラソンを2.5時間(2時間30分)で完走出来るランナーのことです。市民ランナーの場合、3時間で完走出来る人(サブ3)が全体の上位3〜5%程度だと言われているので、サブ2.5というのはそれよりも更にレベルが高いエリートランナーということになります。サブ2.5のランナーというのは大抵は実業団のランナーがほとんどなのですが、この本の著者の諏訪氏は医師としての激務をこなしながら、限られた時間の中で練習を積み重ね、サブ2.5というハイレベルな走りを維持しています。しかも、学生時代には陸上経験が全く無いというから驚きです。

 本の中では、トレーニングの方法、ケガ・故障の予防、食事と睡眠などについて詳しく書かれていました。また、さすが医師だけあって、科学的根拠に裏付けられた説明がされておりましたので理解し易く、納得できる内容でした。

 参考になる点はとてもたくさんあったのですが、私としては脚の接地(着地)の方法についての説明が大変有益でした。よく「脚は体の真下で着地する」と言われますが、頭では理解出来ても、実際にやるとなるとなかなか上手く出来ず、ずっと悩みのタネでした。ところが、この本に書いてある方法を試してみたら、上手くいきました。その方法とは「自分のへそから真下にゴルフのドライバーがぶら下がっているとイメージして、そのヘッドの部分を左右の足裏で交互にしっかりと踏み潰していく」というものです。個人的には、これを知る事が出来ただけでもこの本を読んだ甲斐がありました。

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