電気羊

 iPhoneMacのようなアップルの製品に搭載されているSiriという人工知能(?)があり、音声で何かを質問すると文字と音声で答えが返ってきたり、音声で指示することにより音楽を再生したり、電話をかけたり出来ます。しかし、実際には従来通り指で操作したり入力する方が手っ取り早いので、Siriに関してはこちらの問い掛けに対する「珍回答」を笑いのネタにすることが多いです。先日も、ある人のインスタに紹介されていたものを自分のiPhoneでも試してみたら、同じような返事が返ってきました。それは「羊を数えて」と言うと、Siriが「眠れないんですか?わかりました、電気羊の数を数えましょう」と言ってから、「電気羊が1匹、電気羊が2匹、電気羊が3匹、・・・・」というように数え始めます。私はそのあたりまでしか聞いてないのですが、インスタで紹介した人によると、20匹を数えたところで「どうですか?眠くなりませんか?」と言って更に続け、80匹を数えたところで「え?まさか、まだ眠くないんですか?」と言い、100匹に到達したところで「〇〇さん、そろそろ寝てください。もう数え疲れました!」となるのだそうです。

 羊ではなく、何故「電気羊」なのかというと、SF映画の古典的名作『ブレードランナー』の原作小説のタイトルが『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から取ったものと思われます。原作小説にも映画にも電気羊なんて出てこず、これは単なる言葉の遊びです。そもそも「羊」を表すsheepという単語がsleep(眠る)と似ているから眠くなるのであって(これは諸説ある中のひとつの説ですが)、「羊」という日本語にしてしまうと何の意味も無いらしいです。

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