電車の事故

 先日、会社の行き帰りに利用している鉄道の一部区間が人身事故のため一時的に運転を見合わせていました。事故が起きたのが夕方5時過ぎで、それから2時間近く電車が動きませんでした。帰宅者数が一番多い時間帯でしたので、名古屋駅の改札前は多くの人でごった返していました。随分前にブログに書いたことがありますが、テレビで電車の人身事故のニュースを見ると事故にあった人を「気の毒だなぁ」と思うのだけれど、いざ自分が乗ろうとしていた電車が止まってしまうとなると気の毒だなぁと思う前にまず自分が待たされることに憤りを感じたりして自分の心の狭さを思い知るはめになります。ただ、乗客の中には電車が遅れたせいで何か大事な用事(受験とか会社の面接とか、子供を迎えに行くとか、親しい人が危篤状態なので急いで会いに行くとか)に間に合わないことだってあり得るのだから、「人身事故の当事者を批難してはいけない」みたいな事を言う人というのは物事の一面しか見ていないに過ぎません。

 人身事故と言っても色々あるようで、多くの場合その詳細については報道されませんが、よろめいたり、酒によって足元がおぼつかなかったり、あるいは視覚障害者がホームの端であることに気が付かずに転落する等のケースがあるそうです。これを防止するには、費用はかかるけど全駅に安全柵を設置するしかありませんね。

 列車の人身事故を起こすと、鉄道会社から遺族に対して億単位の賠償請求がある、という話はたぶん誰でも耳にしたことがあると思います。一説によるとそれは単なる都市伝説で、実際には数百万円であることが多いようです。ただ、億単位だと思われている方が事故を起こさないよう、より一層注意することになるので、敢えて都市伝説を訂正する必要もないのかもしれません。