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 数年前に公開された『her/世界でひとつの彼女』という米国映画をレンタルで観ました。舞台は近未来のロサンゼルスで、手紙の代筆業を仕事としているセオドアという男が主人公。「近未来」と言ってもバックトゥーザフューチャー2のような感じではなく、今よりもほんの少し技術が進歩した未来、あるいは現代のパラレルワールドっぽさもありました。そこではIT技術が今よりも何世代分か進歩していて、AIも現代よりももっと進んでいて、人格のようなものをAIが持つようになっています。そんなコンピューターのシステム上のサマンサという名前の「女性」にセオドアが惹かれていくというストーリーです。「人間ではないが人間のようなもの」が技術の進歩によって創りだされるという設定は、それこそ古くは『ブレード・ランナー』とか、よくありますので、そういう発想自体は決して新しくはないのですが、細かいところまで監督のこだわりが見て取れて、かなり丁寧に作り込んだ作品だと思います。サマンサの声を担当しているのがスカーレット・ヨハンソンで、ハスキーな声が魅惑的でした。そしてセオドアと離婚協議中の女性はやけに美人だなぁと思ったらルーニー・マーラでした。他の作品とはまた違う雰囲気でしたので、ルーニー・マーラだとは最初は気が付きませんでした。

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Prime Video