底が薄いシューズ

 何年か前に読んだ『BORN TO RUN』という本によると、ランナーが脚を痛める根本原因はシューズにあるとのことでした。即ち、底が厚くてクッション性が一見高そうなシューズを履くことによって走り方がぞんざいになり、かえって膝などを痛めるのだと。それを防ぐには裸足か裸足に近いシューズを履くべきだと。その本を読んだ時にはなるほどな、とその考えを肯定的に捉えたものの、なかなか実行できずにおりました。しかし、自分自身が膝に痛みを抱えるようになってやっと実行する気になりました。流石にいきなり裸足というわけにはいかないので、底が薄い「裸足感覚」のシューズをアマゾンで購入し、早速走ってみました。底の厚さは地下足袋よりは厚い程度で、ナイキやアシックスのランニングシューズよりはかなり薄いです。こんなんで大丈夫だろうかと心配でしたが、踵から着地するのではなく、足の裏の真ん中よりも前で丁寧に着地するように気を付けながら走ると、底の薄さは全く気にならず、まずまずの走り心地でした。走り終わってからふくらはぎの筋肉に少し痛みを感じましたが、暫くすると消えていきました。足の裏の前の方で着地するとふくらはぎに負担がかかることは知っていたので、この筋肉痛は想定内でした。また、走っている最中や終わってから、これまでであれば感じていた膝の違和感や痛みは全くありませんでした。筋肉は鍛えれば強くなるので問題ではありません。しかし膝の靭帯は鍛えることが出来ない厄介な部分なので、これからはこのシューズで、この走り方で暫くは様子をみることにします。